掲載日:2016年04月09日(土)

第12回フォーラム「代官山大学2016」


【開催概要】

副題
代官山の地域価値を共に創る >> 詳細
主催
NPO法人代官山ステキ総合研究所
開催日
2016年3月18日(金)
開催時間
18:00-21:30
会場
代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドプラザホール

【プログラム】


■プログラム
[第1部] 代官山大学の発表(18:05~19:40)
● 東海大学:指導教員 加藤仁美(工学部教授)
[1]「代官山地域の生活環境と地域社会の構造-居住者の生活景をめぐって-」
長峯真珠美
[2]「代官山地域におけるログロードを中心とした回遊性の実態」
城島佳奈
● 國學院大學:指導教員 田原裕子(経済学部教授)
[3]「代官山の子育て支援力」
末林拓真
[4]「代官山の強みを活かしたアートイベントの提案」
竹内達也
[5]「代官山エリアの回遊性に関する研究-T-SITEとログロード代官山を起点に-」
長尾沙津季、伊坂謙人、佐藤陸、津川祥子、鈴木大貴、澤田凌、安達圭音、高野冴子
● 東京都市大学:指導教員 末繁雄一(都市生活学部講師)
[6] 「代官山・自由が丘比較論2 -街路空間の特性評価-」志田佑輔、清水敦司、入谷哲矢
● 横浜国立大学:指導教員 野原卓(都市イノベーション研究院准教授)
[7] 「メインストリートを軸とした共有空間の広がりと街の魅力についての考察-旧山手通り周辺の空間要素に着目して-」
小山結子
● 工学院大学:指導教員 遠藤新(建築学部准教授)
[8] 「中目黒周辺における歩いて楽しいと感じる要素の調査研究」
市原宏美
◎ 意見交換会(19:40~20:00)
学生の代官山周辺に関する研究、提案を意見を地域の方々と意見交換します。
[インターミッション] 和楽の演奏(20:00~20:20・休憩含む)
「雅楽~演奏と楽器紹介」(15分)
國學院大學 山口耕司(エクステンション事業課長)と國學院大學・青葉雅楽会の皆さん
[第2部] 地域からの報告と提案(20:20~21:30)
●『中目黒駅高架下の再開発状況ほか』
東京急行電鉄株式会社 都市創造本部 開発事業部 課長 鹿本英利
●『環六(山手通り)が生まれ変わる』
中目黒商店街連合会 事務局長 柏井栄一
●『渋谷ラジオ』の開設と桜丘周辺の開発動向について
渋谷駅前共栄会 副会長 佐藤 勝
●『広域代官山 SAKURA クリーン作戦2016』
株式会社スーパープランニング 村上記克
●『飲食店向けインバウンド接客集客支援サービス Eater』
Tangerine株式会社 P・Manager  汲田宏司
●『深化する連続する緑の文化十字路』2020レガシー提案 >> 詳細(PDF)
DSI理事長 岩橋謹次
◎意見交換会(時間の許す限り21:30)まで

第1部 代官山大学の発表

5校から、8本の代官山研究の論文が発表されました。

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▲学生発表の論文はプログラム内のリンクからご覧ください

■意見交換会

元倉(司会)
:本日は5大学8本の代官山調査及びその研究の報告を聞かせていただきました。これから会場の地域関係者の方々との意見交換をしたいと思います。
最初に私から本日の報告の印象を話します。
発表の中で感じるのは(1)代官山は歩く街、(2)生活する街ということにフィーチャーされていた感じがあります。それと(3)何かを起こす街、もありました。

石原
:(学生の発表をうけて)まちづくりについて、よい視点を得た。ぜひこの研究を代官山の資源として活用したい。活用すべきだと感じました。

太田(東急電鉄)(「ログロード代官山」の発表も多かったですね」と振られて)
:最近は"代官山"といえば"T-SITE"なので、(こちらも)もっといろんな仕掛けをしていきたい。学生の提案にあったSNSで写真を撮ってもらうというのは、自己満足と自己プロモーションを合体させた仕掛けで面白いと思いました。これを中目黒高架下と代官山をつなげる仕掛けに生かせないかと聞いていました。

藤森
:私はログロード5号棟の向かいに店を持っているので、ログロードの発表が実感されました。私が感じる大きな点は、すばらしいグリーン、見たことのないような植栽、これからそれ等も含めて時間をかけて「ログロード」が育っていくだろうなと予感させることです。欲を言えば、商業施設で埋め尽くすのではなく、カルチャー、たとえば五島美術館のエッセンスを導入して、東急のエスプリを代官山で示してもらいたい。

元倉
:東海大の2番目の発表で、ログロードにはキャッスルストリートへの階段がいくつか用意されているが、その階段を利用する人が少ないというのは、貴重な留意点だと思う。ログロード側とキャッスルストリート側が、より一体化するようにしていく必要性が指摘されています。

竹中直子(北海道大学・観光学)
:4番目の発表のアートイベントですが「大地の芸術祭」と「代官山」の組合せはどうなのなのでしょうか。有名な彫刻家+地域の人ということなのか?そうしたことが代官山の起爆剤(?)となるということなのか?

竹内達也
:大地の芸術祭と同列に並べることはできないが、代官山サイドに(立って考えると?)インスタレーション(などが提案できる?)。横浜ビエンナーレから声もかかったし(可能性はある)。

*編集部注:朝倉不動産が『代官山ヒルサイドテラス通信』という小冊子を年2回発行している。その第2号で<代官山インスタレーション回想(1)>で「都市に潜在する情景」槙文彦。<代官山失敗談②>川俣正さんのこと・『工事中』北川フラム。その第3号で<代官山インスタレーション回想(2)>「アートのインスタレーションとディスプレイの違い」川俣正。その最新の第4号では<代官山インスタレーション回想(3)≫「都市と人をつなぐアートの仕事>代官山インスタレーション事務局。などが収載されています。代官山とアート・インスタレーションを研究する方にとって必須の記録です。

元倉
:では次にそれぞれの教員の方々に、分野は違うが、代官山をネタにお話願います。

東海大学・加藤
:「人と生活、空間」と初めに司会が言及されましたが、トータルで聞いていておもしろい。地域に活かされた研究にしたいと思います。テーマ的には「代官山通り」というものを考えています。

東京都市大学・末繁
:この間の事務局会議で今回は「何か代官山に提案をする」が基本方針として確認されたため、八幡通りの提案をした。しかい研究途中で気が付いたが、東京都市大学の学生はあまり代官山に行っていない。どちらかといえば自由が丘がフィールドになっているということでした。 代官山は落ち着いた大人の街で、緑と商業の共存の可能性を提案した。ログロードなど新しい施設では、積極的に緑化が進められる方向が見られる。

横浜国立大学・野原
:代官山大学への参加は加藤先生に誘われて参加しました。メインストリートを軸とした共有空間を考えたのが、小宮さんの研究。(代官山来訪者は)4割ぐらいの人が回遊するだけで、何も買っていないのではないか?

東京都市大学・平本名誉教授
:発表の中のキーワードとして「階段」「アートイベント」などに注目した。全体的に「回遊性」があるということは、一方では「滞在・滞留」させる力が無いということなのかもしれない。ログロードの方がT-SITEより回遊性があるということの意味を深く考えていく必要がある。八幡通りのプランをやるとなると、とても大変。ここでの提案が結果を生まないと意味をもたないので分科会を作って1年間詰めていき、その後どうなったかという発表をするぐらいの方向はどうか。もっと学生の発表を活かしていくべきではないだろうか。

野口
:住む、歩く、イベント(発信する)。どの発表者も代官山が好きで研究してくれたことが伝わってくる。好きという感覚は主観的で総合的で生理的。どうして研究したのかという原点を深く考えて街づくりに参加いただければと思います。

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インターミッション 場の雰囲気を変える「和楽演奏」

これまでフォーラムでは、ギターライブ「明日に架ける橋」の演奏など、会場の雰囲気を変える工夫をしてきましたが、今回は団体・正会員の國學院大學さんのご協力で雅楽の演奏と楽器紹介を「和楽演奏」として実施しました。

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上の写真、左から青葉雅楽会の武田将輝君・鳳笙(ほうしょう)。中央の篳篥(ひちりき)は下山貴彦君。右端の竜笛は、國學院大學のエクステンション事業課長、山口耕治氏が自ら演奏に加わっています。
曲は平調音取(ひょうぢょうねとり)、越殿楽(えてんらく)、楽器紹介をはさんで、陪臚(ばいろ)の順で披露されました。

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第2部 地域からの報告と提案

中目黒、代官山、渋谷の地域連携を東横線地下化を契機にこれまで以上に深めようとそれぞれの地域からの課題や提案、報告などがおこなわれた。

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●『中目黒駅高架下の再開発状況ほか』
東京急行電鉄株式会社 開発事業部沿線都内開発部 課長 鹿本英利
東横線、メトロが相互直通となり中目黒駅の乗降客は19万人/1日。高架下約700mを線状に開発。コンセプトはRoof Sharing。時感シェア、空感シェア、情感シェアである。

●『環六(山手通り)が生まれ変わる・中目黒周辺動向』
中目黒商店街連合会 事務局長 柏井栄一
めぐろ観光まちづくり協会さんの「さくらMAP」にすべて載せている。中面に目黒川約4Km、800本のお花見所を案内し、今は両川岸とも桜見物の人で埋まります。東急さんも代官山駅から歩いて中目黒方面へと車内で案内放送中です。

●『渋谷ラジオ』の開設と桜丘周辺の開発動向について
渋谷駅前共栄会  副会長 佐藤 勝
4月から地域FM「渋谷ラジオ」が、87.6MHzでオンエア開始です。思い起こせば渋谷・代官山・中目黒の桜をつなぎたいと岩橋さんに相談したのが最初です。その時は店から桜開花状況を発信してもらいました。今後も乞うご期待です。

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●『広域代官山 SAKURA クリーン作戦2016』
株式会社スーパープランニング 村上記克
花見はいいけど、その後が問題だねということから桜マナーキャンペーンが始まりました。トートバッグで「ゴミは思い出と共に持ち帰ろう」と蔦屋書店さん協力のごみステーション(2号館前の収集場所)を設け、ゴミを持参頂きます。

●『飲食店向けインバウンド接客集客支援サービス Eater』
Tangerine株式会社 P・Manager  汲田宏司
激増するインバウンド顧客に対する飲食業の方々を対象とする新ITサービスです。次期プラットホーム「ビーコン」は「位置」「近接」の検出技術です。この活用で(1)外国人のおもてなし体制(2)店舗集客(3)簡単・低コストを実現します。

●『連続する緑の文化十字路』が更に深化します。2020レガシー提案 >> 詳細(PDF)
DSI理事長 岩橋謹次
昨年提案した「連続する緑の文化十字路」を更に深耕。江戸時代からの三田用水を再考し、中目黒、代官山、渋谷を超え、新国立競技場までを江戸・東京の文脈でつなげる「歩いて楽しめる成熟社会のレガシーにしよう!」と提案。

■意見交換会

当会理事でもあり代官山ステキなまちづくり協議会の石原事務局長が代表して発言された。これだけの学生の発言はどれもこれも貴重なものばかりであるが、やはりもう一歩街づくりに参加してほしいとの感想を述べた。

■中締め

代官山ステキ総合研究所・理事、朝倉不動産社長朝倉健吾。
皆さんが「代官山を歩いて楽しむ街」と理解されていることを再確認できてとてもうれしかった。代官山インスタレーションの実行委員の一人であり、中止決定の現場にいた一人だが、いずれかの機会に再開されることを期待しています。
本日は有難うございました。

■来場者アンケート >> 結果(PDF)

(このメモは國學院大學の飯田さんにお世話になりましたが、文責は事務局に在ります)

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